留学生の受け入れから企業の流れを見る

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HMK DESIGNでインターンシップを受けているデザイナーの高橋麻香です。

前職で編集の仕事に携わっていましたが、

今回は初めて単独でのインタビューを行いました。

 

お話をお伺いしたのはHMK DESIGNの“産学連携国際プロジェクト”メンバーの方々です。資格外活動先として収入を得られるよう、アルバイトでインドの学生を受け入れることになった3つの企業に、その経緯や意図を教えていただきました。

 

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「弊社には既に2人契約して働いていただいているフィリピンの方がいます。その2人は社長の知り合いの繋がりでこういったものがあると紹介を受けまして、フィリピンで面接を行い採用させていただきました。昨年の3月から始めて、海外からの受け入れ体制は整っているので今回の受け入れも特に問題ないと思います。

今回はアルバイトとして働いていただくのが3ヶ月という短い期間なので、主に車の洗車をお願いしようと考えています。業務的な指示が伝わらないこともあるかもしれませんが、フィリピンの2人が日本語を話せますし、業務内容も熟知していますので通訳だったり、業務についての指示を出してもらおうと思います。

すごく真面目な人柄で、話してみた雰囲気も良い印象を受けましたので、2人の力を加えて業務の回転率をあげて、なるべく多くの業務ができるようにしたいです。」

 

“海外からの受け入れ体制は整っている”と力強くお話してくださった松本さん。それは既に働いているというフィリピンの方々の存在も大きいのかもしれせん。

 

 

  • 株式会社 イエムラ/家村さん

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「今回は初めて留学生を雇うことになりました。三浦さん(HMKデザイン)に海外の事業に興味を持っているという話をこちらから何回かお話したことがありまして、HMKデザインでインドの学生がインターンシップを行うことが決まったときに、三浦さんから可能ならばアルバイトで雇ってもらえないかとお願いされました。

新入社員も毎年受け入れて0から教えているわけですから、言葉以外の面は他の新入社員と同じで未経験でも問題無いと考えています。

2、3年後にはアジアの方から何人か技術研修生といった形で受け入れて、技術を教育してそれぞれの国に帰っていただくということをやってみたいと考えています。

実際に、弊社は入社から3年経つと4年以降は本人の希望があれば弊社に在籍したまま青年海外協力隊に参加できる仕組みを作っています。海外の方を受け入れたり、弊社の社員をアジアに派遣するなど、最終的には技術面での交流や商売につながるような仕組みをつくりたいです。」

 

社内では英語が堪能な方が限られているとのことでしたが、国際化への意欲を強く感じるお話をしていただきました。

 

 

  • 株式会社 TOHO/早川さん

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 「これから田舎の方がどんどん国際化していく、ようは労働人口が減っていくので海外の方に頼らなければいけなくなるときのために、今から練習をしておこうと思い参加させていただきました。

弊社の社員にとっても、わからない人にわかるように説明する良い訓練になると思います。弊社の社員と一緒に、業務の中からできることをお願いしたり、営業をやってもらおうと考えています。それから、ロボットの制作をするとのとこなので逆にその技術を教えて欲しいです。

海外の労働力を求める流れがありますが、やはり海外の方に業務をお願いするのは言葉の壁、価値観の違い、どこまで業務を覚えられるかなど不安な点があるのが現状です。しかし、今後実際に海外の方に働いてもらうかもしれないので、今回はチャレンジだと思ってやらせてもらいます。」

 

 早川さんには他の企業の動向も交えてお話をしていただきました。今回のインタビューを通して、企業が求めるものとその問題点が見えてきた気がします。

 

 

“ これから必要となる海外の労働力と技術の交流 ”

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“日本の人口が減っている”という問題をニュースで聞くことはありましたが、どこか実感のわかない話だと思っていました。

今回3人にお伺いしたお話では企業側の視点でその問題に触れて、海外の労働力がこれから必要になるという考えが今の企業の流れなのだと伝わってきました。

また、インドの学生たちが大学で身につけた機械工学の技術にも注目しているそうで、技術的な交流も視野に入れているという今後の動向も見えてきました。

これから私たちの生活の中でもそういった交流が自然になるかもしれないと考えると、今回の試みに期待が膨らみます。